新型コロナウイルスの影響で、中国では二酸化炭素の排出量が前年に比べて約1億トン減っているという。
経済は停滞してしまっていますが、大気汚染問題にはプラスに働いているというのです。
ところで、二酸化炭素の量を表現する際に○○トン削減としていますが、イメージが湧きにくいですよね。
ということで、どれくらいのものなのかというのもあわせて紹介していきます。
新型コロナウイルスの影響で中国で二酸化炭素が激減！
2020年2月19日（水）、フィンランドの研究機関「センター・フォー・リサーチ・オン・エナジー・アンド・クリーンエア（CREA）」による研究が発表されました。
中国では、建設業や工業などの業種で活動が遅れている状況となっています。
春節以降の2週間で、1年前の同時期と比べ二酸化炭素は約1億トンも減っているとのこと。
外出が減り、自動車からの排気ガスも減少していることも影響し、大気汚染にとってはプラスに働いているとしている。
また、日本でも中国からの輸入が規制され、経済活動が低迷する可能性が高くなっています。
観光客も減り、観光地や春節（1月24日～2月2日）に売り上げを期待していた業種は痛手を負っていますよね。
二酸化炭素1億トンは、1年前の同じ時期における世界の排出量の約6％に相当するとのこと。
二酸化炭素1億トンってどれくらいなの？
二酸化炭素1億トンとは、どれほどの量なのでしょうか？
とても分かりやすくなっているので参照させていただきます。
↑のサイトでは、二酸化炭素1キログラムどれほどの量なのかにも触れているので参考にしてみてはいかがでしょうか。
・杉の木約71本が1年間に吸収するCO2量に相当
・家族4人で東京－長崎を往復したときの排出量に相当
・日本人1人あたりの年間CO2排出量の約半分
・サイ（クロサイ）の体重とおなじくらい
・半径約5mの風船の体積
・25mプールひとつ分の体積
ニュースや他のサイトなどでも、二酸化炭素○○キロという表現はどれくらいの量なのか想像しやすく説明してくれるとありがたいんですけどね。
そうすれば、削減のための警鐘となると思うのですが･･･。
ただ、逆にこれだけなのかと思ってしまうことも考えられるので、「1億トン」としておいた方が「よく分からないけど多そう」という印象になり危機感を持たせることができるってことなのでしょうかね。
いずれにしても、もっと二酸化炭素の量をイメージさせることで、個人的なエコ意識も高まるのではないだろうか。
新型コロナウイルスによる中国の旅行者数が激減
春節の前後にあたる1月10日～2月18日いおいて、中国で電車や飛行機を利用した人数は14億7,600万人。
2019年の同じ時期と比べて、50.3パーセントも減ったという。
30億人が旅行すると予想していた中国にとっては、大きな痛手となった。
また、春節期間に日本に来た中国人は、2019年よりも20パーセント減となっています。
観光庁によれば、2020年1月に訪れた外国人観光客は約266万で、2019年より1.1パーセント減。
とはいえ、実は中国からは22パーセント増えているんですよね･･･。
春節に限ると20パーセント減っているので、それ以前にどれだけ来ていたのかという話になります。
外国人観光客の大幅ダウンの原因は韓国からの訪日で、59パーセントのマイナスに。
2月はさらに影響が出るとのことで、日本の産業にどれほどの影響が出てしまうのかも気になるところ。
観光地では空いているという報告もあるので、足を運んでみるのも良いかもしれません。
まとめ
中国では、新型コロナウイルスの影響で経済が停滞してしまっていますが、大気汚染は若干の改善が見られた。
春節時期の二酸化炭素は、1億トンも削減。
日本の観光地は、中国を含めた海外からの観光客に頼っている部分もあり、長続きすれば廃業するなんて人も出てくるかもしれません。
一刻も早い終息と、気にせず外出できる状態になり、気持ちよく東京オリンピックを迎えてほしいものですね。
