地球温暖化がこのまま進んでしまうと、今世紀末には気温が5度も上昇するという。
これは、二酸化炭素の濃度が2倍になったときの予想で、この40年間ほどは3度の上昇という予想でしたが、これを上まる結果が出されています。
さらに、別の研究では、50年後には47度の夏がやってくるという報告もされているというのです。
地球温暖化・今世紀末には気温が5度上がる?
地球温暖化の原因とされている温室効果ガス。
その中でも特に二酸化炭素の排出量が問題となり、世界で排出量を抑えるため各国は目標を設定。
今世紀末には二酸化炭素の濃度が2倍になるとされ、今までは3度の上昇という予測だった。
しかし、過去1年の間に出されている様々な研究のうち、5分の1が5度前後の上昇となるという結果を出しているのです。
・メット・オフィス・ハドレー・センター:5.5度上昇
・アメリカエネルギー省:5.3度上昇
・フランスの科学者:4.9度上昇
・カナダの科学者:5.6度上昇
これらの研究結果は、検証する必要があるとしているものの、過去50年において正確性を証明してきた。
気象学者たちは、これらの予測が見当外れの「外れ値」であればのだが・・・と期待している状況だという。
もしも、気温が2度上がったとすると、海面は50センチメートル上昇すると予想されています。
亜熱帯地域では、湖・池・川などの淡水のうち、3分の1がなくなってしまい、世界では熱波が何度も発生すると予測されている。
サンゴ礁は99パーセントも消えるとされているんです。
パリ協定では気温上昇を2度以下に抑えるとしているが・・・
2015年に採択された「パリ協定」では、各国が温室効果ガス排出量の削減に関して目標を設定。
地球の気温上昇を、産業革命より前の世界の平均気温から「2度未満」に抑え、さらには「1.5度未満」に抑えることを目指している。
日本では、次の目標を立てています。
・温室効果ガスを26%削減(2013年と比較)
・温室効果ガスを25.4%削減(2005年と比較)
ちなみに、産業革命以前からすでに1度ほど上昇している。
50年後には47度になる可能性も!
2018年に報告された国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」では、2030年に1.5度上昇すると警告。
海面は2100年に、0.26~0.77メートル上昇するとしている。
地球では、過去にも3度上昇したことがありますがそれは4万年前のことで、何1000年もかけて上がったもの。
しかし、100年ほどで急激に上がることが予想されている現代では、危険性が高いとされています。
2018年にはフランス国立科学研究センター、フランス気象局、原子力・代替エネルギーなどの専門家たちが打ち出したのは、2100年までに「6~7度上昇」するという結果でした。
専門家たちは、2050年には気温が47度となる日が多くなり、近年の酷暑や2003年で7万人が犠牲となったヨーロッパの猛射が当たり前になるだろうとしている。
まとめ
多くの研究者たちは、世紀末となる2100年には平均気温が産業革命以前よりも5度上昇するという研究結果を出しています。
また、6~7度上昇という報告もされ、フランスの研究チームは「2050年に47度の夏」が日常的に記録されるとしています。
省エネやエコなどを世界的にも推奨してはいるものの、その効果は微々たるものであり、日本も国として大規模な対策が望まれる。
2020年7月からはレジ袋の有料化がスタートしますが、もっと根本的な対策を進めてほしいものです。