南極で20.75度を記録!1週間前にはエスペランサ観測基地で過去最高18.3度を観測したばかり

南極で20.75度を記録!1週間前にはエスペランサ観測基地で過去最高18.3度を観測したばかり


※イメージ

2020年2月13日(木)、南極で気温20.75度を記録した。

 

2020年2月6日(木)に最高気温18.3度が観測され世界気象機関(WMO)が発表したばかり。

 

南極周辺で20度を記録したのは初めてとなった。



南極で20.75度を記録!過去最高気温を更新

前回の過去最高気温18.3度を記録したのはアルゼンチンのエスペランサ観測基地でした。

 

今回の20.75度は、シーモア島での観測。

 

シーモア島は、南極の中で一番南米に近い島となっています。

 

ただし、シーモア島は南極大陸のメインではないため、正式な南極大陸の気温の更新とはならないようですね。

 

実際に、1982年1月に南極大陸から離れたシグニー島では19.8度を記録していますが、最高気温の扱いとなっていません。

気候変動の傾向なのかという点については、何の意味も持たないとブラジル人研究者・Carlos Sghaeferは話す。

 

ただし、地球温暖化の懸念を高める可能性が高いとしている。

1週間前に18.3度を観測したばかり

一週間前の過去最高気温18.3度を記録したのはアルゼンチンのエスペランサ観測基地。

南極半島の北端、南米大陸にも近い場所に位置し、その前の過去最高気温の記録17.5度(2015年3月24日)もエスペランサ観測基地で観測されていた。

 

前回の原因として考えられているのは、フェーン現象

 

フェーン現象とは、気流が山に当たって風が山を越えることで、暖かくて乾いた空気が下降気流となって気温を上げる現象のこと。

 

こちらの記事では、過去最低気温は何度なのか、北極とどっちが寒いのかなどをお伝えしています↓



平均気温が上がり続けている

南極大陸大陸の平均気温は、1957年から10年で0.5度上昇。

 

最近の調査によると、南極の5つの氷河の氷の損失率は過去6年で2倍になり、1990年代の5倍の速さに。

 

場所によっては、1981~2007年で平均して、毎年0.1度以上も上昇している。

 

過去50年間で平均気温は3度上昇しているという。

まとめ

2020年2月13日(木)、南極で歴代最高の気温20.75度を記録。

 

しかし、正式な南極の記録としては扱われないことが濃厚で、2020年2月6日(木)の18.3度のままとなりそうです。

 

このペースで南極の気温が話題になってしまうことを考えると、まだまだ高温が記録されてしまうのではないだろうか・・・。

 

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