オーストラリア森林火災がついに完全鎮火!ラクダ5000頭を人為的に駆除していた・・・動物113種に支援が必要に

オーストラリア森林火災がついに完全鎮火!ラクダ5000頭を人為的に駆除していた・・・動物113種に支援が必要に

2019年9月から続いていたオーストラリア東部の森林火災がついに鎮火した。

 

2020年2月10日(月)まで降った豪雨は、シドニーで4日間の合計391.6ミリに達し、1990年以来の大雨を記録。

 

ニューサウルズ州カロワン地区では8日に鎮火し、74日間の火災は49万9,621ヘクタールを焼き尽くしていた。

 

5件が消されなかったが、さらなる雨によって消火される見通しとなっていた。



オーストラリア森林火災がついに完全鎮火!

ようやく森林火災が豪雨により収束し、ニューサウスウェールズ州の消防局は「久しぶりの朗報」とした。

 

2月13日(木)には、「すべて封じ込めた」と宣言。

 

森林火災では33人が犠牲となり、約12万平方キロメートルを焼失。

 

約10億匹の動物が巻き込まれたとも言われています。

 

カロワン地区では8日に鎮火し74日間、ポートマッコーリー周辺では210日続いた火災が鎮火した。

翻訳すると、次のようなことが書かれていると思われます。

 

「これは最もポジティブなニュースです。最近の降雨は金曜日以来、30を超える火災を消すために消防士を支援。炎のいくつかは数週間、数か月も燃え続けていた。」

世界の対応

今回の森林火災では、世界各国が協力し支援を行いました。

 

日本も、1月15日に航空自衛隊C130を2機派遣すると発表。

 

 

自衛隊の幹部は「オーストラリア軍には、東日本大震災の際、輸送支援をしてもらっており、今回は恩返しの意味も込めて支援したい」と話したという。

 

アメリカ
内務省の消防士20人が派遣され、消火活動に参加。その他の所属の消防士も支援に参加していた。

 

カナダ
消防士を派遣し、総数は87人にも及んだ。

 

ニュージーランド
消防隊員150人以上、軍関係者やヘリコプターも派遣。

 

フィジー
フィジー軍人道支援・災害救助隊、専門家を派遣し、復興支援活動を行った。

 

フランス
1月9日に、5人の消防の専門家チームが派遣された。

 

マレーシア
1月13日、40人以上の消防士は派遣され、消火の支援を行った。政府機関からは20人は派遣され支援任務に就いた。

 

世界の国が協力して行われた消火活動でしたが、最後は自然の力によって消し止められた

 

規模を拡大した力も干ばつによる乾燥が大きく、こちらも自然の起こした驚異。

 

しかし、干ばつが起きやすい状況にした一因は人間にあるわけで、なんとも言えない複雑な感情になってしまいますね。

 

さらには今回の火災により大気汚染や過剰な二酸化炭素排出を引き起こしています。

 

今後も洪水や土砂崩れが起きやすい状態となっているので、天候次第では二次、三次災害にも注意しなくてはなりません。



ラクダ5000頭を人為的に犠牲にしていた

あまり知られていませんが、オーストラリア政府がラクダを4,000~5,000頭を人為的に駆除していたという事実があるんです。

 

野生のラクダが群れをなして水を求めて先住民保護地区に侵入する可能性が高まった際、プロのスナイパーによって駆除されたのです。

 

スナイパーは、南オーストラリア州の環境省から派遣されたメンバーで、ヘリに乗り込み作戦を実行。

 

2020年1月8日から5日間にわたって行われ史上最大規模の作戦になったという。

 

野生のラクダにとって、長引く干ばつは苦痛に繋がることもあり、安楽の目的もあっとたとされている。

 

動物福祉の規範に則って行ったとされているが、はたして動物の保護団体などは黙っているのだろうか・・・。

動物113種に支援が必要に

コアラが痛々しい姿で保護されている映像を観たことがあるでしょうか。

 

今回の森林火災では、10億頭以上の動物が滅びる可能性があると予測されているんです。

 

専門家は、最も保護が必要な動物の種類リストを作成。

暫定リスト
鳥類:13種
哺乳類:19種
爬虫類:20種
カエル:17種
無脊椎動物:5種
ザリガニ:22種
魚類:17種
合計:113種

 

オーストラリア政府は、1月に5,000万豪ドル(約36億9,900万円)を投じると発表しています。

まとめ

オーストラリアの大規模な森林火災は、2月中旬の豪雨によって消し止められた。

 

しかし、二次災害の可能性もあり、生物の保護や生態系に関する問題も山積みと言える状況です。

 

南半球の2月は真夏、暑さが戻ってくる可能性もまだまだあるため、今後の動向にも注目していきたい。



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