台風による被害が相次いだ2019年でしたが、結局のところ全部で何個発生したのでしょうか?
15号や19号では千葉県を中心に影響を受け、全国的にも河川の氾濫が目立ちました。
2020年以降の参考として、2019年の台風の数や被害についてまとめておきたいと思います。
2019年の台風は何個できた?
2019年の台風は、全部で29個となりましたが、これは平均の26個より少し多めの数になっています。
年が変わって1月1日から発生個数をカウントしていきますが、2019年は1月1日に第1号が発生し、歴代でも一番早いものとなっています。
台風の様々なランキングについては他の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
一般的に、台風は2月頃にシーズンが終わるものなので、1月に発生したものについては実質2018年シーズンの台風の続きとなります。
2019年に上陸した台風は6号、8号、10号、15号、19号の5つでした。
号 | 発生日時 | 消滅日時 | 寿命 | 最低気圧(hPa) |
---|---|---|---|---|
1 | 1月1日 6:00 | 1月4日 18:00 | 3日12時間 | 996 |
2 | 2月19日 18:00 | 2月28日 6:00 | 8日12時間 | 920 |
3 | 6月27日 12:00 | 6月28日 6:00 | 0日18時間 | 994 |
4 | 7月2日 06:00 | 7月4日 6:00 | 2日0時間 | 992 |
5 | 7月16日 6:00 | 7月20日 18:00 | 4日12時間 | 985 |
6 | 7月25日 18:00 | 7月27日 6:00 | 1日12時間 | 998 |
7 | 7月30日 18:00 | 8月3日 12:00 | 3日18時間 | 985 |
8 | 8月2日 12:00 | 8月7日 0:00 | 4日12時間 | 970 |
9 | 8月4日 06:00 | 8月12日 18:00 | 8日12時間 | 925 |
10 | 8月6日 6:00 | 8月6日 12:00 | 10日6時間 | 965 |
11 | 8月21日 06:00 | 8月25日 18:00 | 4日12時間 | 985 |
12 | 8月28日 0:00 | 8月30日 0:00 | 2日0時間 | 992 |
13 | 9月2日 0:00 | 9月8日 0:00 | 6日0時間 | 940 |
14 | 9月2日 12:00 | 9月3日 12:00 | 1日0時間 | 996 |
15 | 9月4日 18:00 | 9月10日 0:00 | 5日6時間 | 955 |
16 | 9月15日 0:00 | 9月16日 12:00 | 1日12時間 | 1000 |
17 | 9月19日 0:00 | 9月23日 0:00 | 4日0時間 | 970 |
18 | 9月28日 0:00 | 10月3日 6:00 | 5日6時間 | 965 |
19 | 10月5日 18:00 | 10月13日 3:00 | 7日9時間 | 915 |
20 | 10月17日 00:00 | 10月21日 12:00 | 4日12時間 | 970 |
21 | 10月19日 6:00 | 10月25日 12:00 | 6日6時間 | 935 |
22 | 10月29日 18:00 | 10月31日 6:00 | 1日12時間 | 992 |
23 | 11月2日 12:00 | 11月9日 0:00 | 6日12時間 | 905 |
24 | 11月5日 12:00 | 11月11日 0:00 | 5日12時間 | 975 |
25 | 11月12日 6:00 | 11月17日 18:00 | 5日12時間 | 965 |
26 | 11月13日 0:00 | 11月20日 0:00 | 7日0時間 | 980 |
27 | 11月20日 0:00 | 11月22日 18:00 | 2日18時間 | 990 |
28 | 11月26日 0:00 | 12月5日 15:00 | 9日15時間 | 950 |
29 | 12月22日 0:00 | 12月28日 6:00 | 6日6時間 | 970 |
続いて、特に被害の大きかった15号と19号について被害の規模を見ていきます。
台風15号の被害と規模
消滅日時:9月10日 0:00
寿命:5日6時間
最低気圧:955hPa
犠牲者:3人
負傷者:150人
15号は9月9日5:00前に、千葉県千葉市付近に上陸。
「非情に強い」勢力で関東に上陸することは珍しく、関東における過去最強クラスとなりました。
中心気圧は960hPaあり、最大風速も40m/sと非常に強かったんですよね。
千葉県市原市では、ゴルフ練習場の鉄柱が13本ほど倒れたことで、連日ニュースに取り上げられていましたよね。
その鉄柱を、無償で撤去した解体業者の「フジムラ」が話題となりました。
停電も大規模に発生し、冷房が効かないことによる熱中症で亡くなる方も出てしまいました。
西佐倉印西病院では、停電後に患者さんが亡くなり、停電との関連を調査。
全体の犠牲者は3名となっていますが、停電による二次災害によって増える可能性もあるんですよね。
住宅被害は、千葉県を中心に7万棟以上、9割以上が一部破損となっています。
伊豆諸島では、6つの島で600棟以上が損壊。
福島県、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県における住宅の合計被害は
半壊:4,204棟
一部破損:72,279棟
床上浸水:121棟
床下浸水:109棟
その他:1,660棟
となっています。
千葉県内の送電塔が2本、電柱が84本が倒壊し、2,000本ほどの電柱が損傷しました。
停電は、千葉県を中心に約93万戸で発生したという大規模なものでした。
台風19号の被害と規模
消滅日時:10月13日 3:00
寿命:7日9時間
最低気圧:915hPa
犠牲者:86人
負傷者:476人
行方不明:3人
10月12日19:00前に、静岡県伊豆半島に上陸。
上陸時の中心気圧は955hPaで、最大風速は40m/sでした。
福島県では阿武隈川流域で多くの川が氾濫し、30人が犠牲になってしまいました。
10月12日8時頃には千葉県市原市で竜巻が発生、トラックが横転し1名が病院に運ばれ帰らぬ人になってしましました。
さらに群馬県富岡市では、裏山が崩れ2棟が全壊し、1名が犠牲となりました。
長野県歩が市御市では千曲川にかかる田中橋付近で道路が陥没、車3台が巻き込まれ3人が救助され3人が行方不明。
13日10:00頃、福島県いわき市では、消防ヘリからの救助中に、誤って40メートル上空から落下させてしまい犠牲になってしまう事故も発生。
建物は全国で8万棟以上がに被害が出ています。
青森県から大分県まで、多くの都府県を合わせた被害は次のとおりです。
半壊:24,948棟
一部破損:26,039棟
床上浸水:11,408棟
床下浸水:22,991棟
公共建物:373棟
その他:8,643棟
また、台風19号は決壊したり氾濫した川の数も多く、阿武隈川や千曲川をはじめ甚大な被害となりました。
千曲川決壊の影響で、長野新幹線所領センター内の10編成120両が冠水し、300億円以上の損害となったといいます。
さらには、相模川水系城山ダムでは緊急放流を行い、相模原市の流域の住民に避難指示を発令。
茨城県の花園川水系水沼ダムでも緊急放流を行っています。
福島県でも南相馬市の高倉ダムを緊急放流し、下流の水無川や新田川で氾濫というなんとも言えない結果になってしまっています。
34年ぶりに名前が付けられるほど、歴史的にも残る災害となってしまいました。
まとめ
2019年は台風による被害が印象深い一年となりました。
この1年だけが特別だっただけなのか、それとも毎年続くのか、2020年の夏~秋にはどのようなことが起きるのか、もはや想像することが難しくなってきています。
もしも、川が氾濫したらどうするのか、家が壊れたらどうするのか、家族や地域で話し合っておく必要があります。。
人ごとではなく、防災グッズを検討したり災害についての知識を学んでおいたりすることも大切な時代となっています。
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