【ゴミ問題対策】3R(リデュース・リユース・リサイクル)の違いって何?4R・5Rとは

【ゴミ問題対策】3R(リデュース・リユース・リサイクル)の違いって何?4R・5Rとは

ゴミ問題の対策としてリサイクルというものがありますが、漠然とイメージはできていてもその詳細についてはあまり分からないという方も多いのではないでしょうか?

 

リデュース、リユースとリサイクルを合わせて3Rと呼ばれ、それぞれの違いや内容について把握しておくことでゴミ問題への意識を高めておくと良いかもしれません。

 

さらには4R、5Rなど、その他ゴミ問題に対するキーワードも紹介していきます。



ゴミ問題対策・3R(リデュース・リユース・リサイクル)の違いって何?


ユニバーサルリサイクルシンボル

3Rとは、リデュース・リユース・リサイクルの3つのキーワードの頭文字「R」をとって付けられた言葉で、環境に配慮するためのものとなっています。

・リデュース(Reduce)
・リユース(Reuse)
・リサイクル(Recygle)

リデュース

リデュースはゴミの発生抑制(減らす)を意味し、無駄や非効率なことを抑え必要以上の消費や生産を行わないようにすること。

 

モノの寿命を延ばし、製品の部品のみを交換することで継続させることができる。

 

容器を使い続け、中身だけを入れ替えるというのもリデュースと言えるでしょう。

 

ただ、生産者としてはリデュースが進むと産業の衰退をもたらすという考え方もある。

 

とはいえ、技術の発展によりコストを削減できるというメリットもあり、衰退するとは限らないという考え方があり、メリット・デメリットを含んだものとなっています。

リユース

リユースは再使用(繰り返し使う)を意味し、製品や部品をそのまま再利用すること。

 

身近なところで言えば、バザーや廃品回収など小さな規模のものも含まれています。

 

古本や古着など、ブックオフ・ハードオフ・オフハウス、セカンドストリートなど大手企業が有名でしょうか。

 

しかし、新しいモノを大量生産した方がコストが安いことや、新製品が好まれる傾向があるため新しいものが作られ続けています。

 

一般の消費者が修理して使い続けるためには結局コストがかさみ、生産者側も修理して再利用するためには人件費がかかってくるデメリットがある。

主なリユース製品
・蓄電池
・古着
・楽器
・古本
・スポーツ用品
・中古住宅
・家具
・事務用品
・カメラ
・レンズ付きフィルム
・工業機械
・家電・ゲーム
・パソコン
・船・飛行機
・中古車
・自転車
・鉄道
・牛乳瓶
・レジ袋
・ドリンク・スナック菓子のパッケージ
など

リサイクル

リサイクルは再資源化することを意味し、「再生利用」「資源再生」「再資源化」「再生資源化」など様々な呼ばれ方をしています。

 

課題として、回収したものに不純物が入ったり、再生された製品の品質が落ちるということが挙げられている。

主なリサイクル製品
・紙類
・ペットボトル
・アルミニウム(缶)
・銅
・鉄
・ガラス
・食用油
・電池
・小型家電
・建材
・家具
など

 

リサイクルは、様々な分類が可能で、分類方法はいくつかあります。

 

内部リサイクル/外部リサイクル

・内部リサイクル=製造工程で出た廃棄物を工場内で再利用する
例:銅管の製造で出た削りカスを溶かし再利用、醸造による絞りかすを飼料にする
・外部リサイクル=廃棄された製品から原材料を再生する
例:新聞・雑誌をパルプ戻し紙を生産、ガラス瓶・アルミ缶の再生

 

水平リサイクル/カスケードリサイクル

・水平リサイクル=同種の製品に再利用
・カスケードリサイクル=品質の低下があった場合、加工などをして他の製品に再利用する

 

オープンリサイクル/クローズドリサイクル

・オープンリサイクル=製品や部品を生産した企業・工場ではなく、別の企業で再利用すること
・クローズドリサイクル=製品や部品を生産した企業・工場内で再利用すること

 

マテリアルリサイクル/ケミカルリサイクル/サーマルリサイクル

・マテリアルリサイクル=材料として再資源化
・ケミカルリサイクル=化学製品の原料として再資源化(フィードストックリサイクル)
・サーマルリサイクル=燃料化、熱源、エネルギー源として有効利用(エネルギー回収)



4R・5Rとは

3Rに他のキーワードを加えて4Rや5Rと呼ぶこともあります。

 

4R
・リデュース(Reduce)
・リユース(Reuse)
・リサイクル(Recygle)
リフューズ(Refuse)

リフューズ=ゴミになるモノを拒否し、製造や流通においてゴミの発生断つ

 

5R
・リデュース(Reduce)
・リユース(Reuse)
・リサイクル(Recygle)
・リフューズ(Refuse)
リペア(Repair)

リペア=壊れても直せる場合は修理して使用

 

他にもいくつもキーワードがあり、そのどれかを合わせて7Rなどにすることもあります。

・リミックス(Remix)=すでにある資源を再編集
・リファイン(Refine)=廃棄の際に分別する
・リシンク(Rethink)=本当に必要なものか考える
・レンタル(Rental)=買うのではなく借りる
・リターン(Return)=使用後は購入先に戻す
・リターナブル(Returnable)=リターンとほとんど同じ
・リフォーム(Reform)=服などを作り直す・改良する
・リコンバート・トゥ・エナジー(Reconvert to Energy)=利用できないゴミを燃やすときに出る熱を利用する・再返還
・リバイ(Rebuy)=リサイクル・リユース品を積極的に買ったり使用したりする
・リジェネレイション(Regeneration)=再生品の使用を心がける
・リーズナブル・マネジメント(Reasonable management)=環境に沿った処分をする(ライト・ディスポーサル)
・リクリエート(Recreate)=環境保全型の余暇を満喫する
・リアクト(React)=自然を分かち合う機会を増やし、環境共育に働きかける
・レストア(Restore)=自然環境を復元する
・レフォレスト(Reforest)=再植林する

まとめ

3Rは、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recygle)の3つのキーワードをまとめて称したもの。

 

経済産業省は、環境と経済が両立できる循環型の社会を作るために「3R政策」を打ち出しています。

 

ゴミ問題は地球温暖化とも密接な関係があり、国・地域・組織・個人単位で考えていく必要があるため、できる範囲で行動に移し常に問題意識を持っておくことが望まれます。

 

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