地震による津波の影響で、マッコウクジラの行動に変化があるという研究が発表された。
津波によってエサが流されたため、生きていくために普段は行かない深さまでエサを追い求めたと言うのです。
この研究結果は、まさに生物の進化の一端を証明した形となったとも言えるのではないだろうか。
津波でクジラの行動範囲が変わる!?津波で流されたエサを求めて
調査が行われたのはニュージーランドの南島にあるカイコウラの海。
ホエールウォッチングができるとして有名な観光地です。
2016年11月14日に発生したマグニチュード7.8のカイコウラ地震(北カンタベリー地震)では、2メートルほどの津波が発生しました。
2名が犠牲となり、57人が負傷。
さらに津波は、カイコウラ海底谷に棲む生物を遠くに流し、マッコウクジラのエサとなる魚やイカなどを消し去ってしまったのです。
カイコウラ海底谷は、大陸の沿岸近くでも800メートルの深さに落ち込んでいるためクジラが岸の近くでも見られる貴重な場所。
クジラはほ乳類なので、酸素を海面で取り入れて潜水します。
地震が起きた前と比べると、海面で呼吸をしている時間が長くなっているというのです。
これは、エサをより深くまで探しに行っているためであり、より多くの酸素を取り入れ体力を回復する必要があるからだという。
以前は浅いところでエサを獲っていたが、地震後はあまり浅瀬に留まらなくなったとのこと。
しかし、地震の1年後には、生態系も元に戻ってきたためか、海面で息をする時間は地震前と同じくらいに戻っている。
このことから、海の生態系はかなりの回復力があることもあわせてうかがい知ることができる。
東日本大震災での海の資源の変化はあったのか?
2メートルの津波でも、エサがなくなるということは、東日本大震災でも海の資源に影響があったのでしょうか?
調査では2011年4月の時点で、それほど大きな影響は見られませんでした。
ズワイガニのメスの個体が2012年秋に半減し、オスは小型になったものも見られるようになったという。
さらに、マダラやヒラメは増え、イカナゴが減るという現象も。
ただ、東日本大震災の場合は漁に出られなくなったことから、漁獲量が減り魚が増えたことが考えられます。
マダラやヒラメは魚を食べるので、小魚は減ったとされています。
ニュージーランドの生態系の話とは少し意味合いが違いますが・・・地震は生態系のバランスを崩す可能性が高いということが分かりますね。
地震の前にクジラが打ち上げられるのはなぜ?
地震が起きる前に、イルカやクジラが海岸に打ち上げられているニュースってたまに耳にしますよね。
あれって、地震と何か深い関係があるのか気になりませんか?
2011年2月11日に起きたニュージーランドのカンタベリー地震でも2日前に100頭以上のイルカが座礁しているます。
日本で言えば、1995年の阪神淡路大震災の2日前に神戸で87頭のイルカが打ち上げられています。
東日本大震災の7日前の2011年3月4日にも、茨城県鹿嶋市の海岸にクジラが54頭も打ち上げられているんですよね。
これだけ事例があれば、地震の予知に繋がるのではないかと思ってしまいがちですが、地震とイルカの座礁との「関係は見い出せない」となっているんです。
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まとめ
地震による津波によって流されたエサを求めて、より深くまで潜るという行動をとることが判明したマッコウクジラ。
生態系が崩れたままだったとしたら、きっともっと効率よく深く潜れるように進化していくことになったのでしょう。
地震で食べ物がなくなってしまうというのは人間にも言えることであって、いざという時のために備えはしっかりとしておきたいものです。
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