スギ花粉は前年の夏の気温が高いと飛散する量が多くなる?花粉症をもたらす植物の種類と時期のまとめ

スギ花粉は前年の夏の気温が高いと飛散する量が多くなる?花粉症をもたらす植物の種類と時期のまとめ

春が近づいてくると、気になるのがスギ花粉の飛散量。

 

春の訪れはうれしいのに、どうしてもマスクが手放せにのは辛いものがありますよね。

 

ところで、スギ花粉は前の年の夏の気温が高いと、次の春に飛散する量が多いって知っていましたか?

 

また、花粉症は人によってスギ花粉だけではないのは知っていても、他にどんな植物があるのか知らないという人もいると思いますのでまとめて紹介するので参考にしてみてください。



スギ花粉は前年の夏の気温が高いと飛散する量が多くなる?

スギの花粉は、2月~4月にかけて飛散するため、この時期はマスクをする人が急増します。

 

毎日のように花粉情報をチェックする人も多いでしょうし、天気が悪いと少し安心したりもしますよね。

 

スギ花粉の飛散量は、前年の夏の気温が関係しているとされているのはご存じでしょうか?

 

春に飛散する花粉の代表でもあるスギやヒノキは、前年の夏に浴びた日射量が多いほど飛散量も増えるとされています。

 

スギ花粉を飛ばす雄花は、7月~8月にかけて生長

 

日射量が増えて気温が高くなれば、たくさんの雄花を作り出します。

 

雄花ができればそれだけ花粉も作られるので、翌年の春の花粉が増えてしまうのです。

 

花粉症の人は、夏の気温に注目しておき、あらかじめ翌春の花粉の飛散量を予測するのも心の準備としていいかもしれませんね。

 

ただ、予測が付いてしまうだけに春が待ち遠しくなくなってしまうのも残念ですが・・・。

スギ花粉の時期

スギ花粉の時期は、一般的には2月~4月にかけてとなります。

 

サクラ前線のように、南・西から徐々に東・北にスギ花粉前線も移動します。

 

2月上旬に九州から関東、3月末に秋田県の日本海側に到達する。

 

ちなみに、北海道や沖縄はスギ林が少ないため、通常は前線に記載されません。

 

もちろん、年によって少し日にちや場所がズレることがありますが、基本的には毎年似たような前線となります。

 



花粉症をもたらす植物の種類と時期のまとめ

花粉症のアレルギーは、スギ花粉が最も有名で、日本人は約2,500万人いるとも言われています。

 

しかし、花粉症になるの可能性がある植物はたくさんあり、なかには一年中花粉に悩まされる人もいるのです。

 

では、どんな植物が原因となる可能性があるのでしょうか?

 

種類と時期についてまとめます。

 

主な花粉症の原因植物の開花時期

ハンノキ、スギ、ヒノキ
黄色=0.1~5.0個/㎠/日
オレンジ=5.1~50.0個/㎠/日
赤=50.1~個/㎠/日

イネ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ
黄色=0.05~1.0個/㎠/日
オレンジ=1.1~5.0個/㎠/日
赤=5.1~個/㎠/日

出典:鼻アレルギー診療ガイドライン2016年版より(一部改変)

まとめ

花粉といえば、春のスギ花粉の印象が強いため他の植物に対しては油断してしまいがちですが、もし春以外でも同じ症状が見られる場合はスギ以外の花粉症の可能性があります。

 

一度、アレルギー検査をしてもらうなど、自分の体質を知っておくと良いかもしれませんね。

 

また、PM2.5や黄砂なども飛来する時期でもありますので、マスクは常に常備しておくようにしたい。



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