ガラパゴス諸島が噴火で溶岩!メキシコ・フィリピンの火山との共通点・関係はリングオブファイア?

ガラパゴス諸島が噴火で溶岩!メキシコ・フィリピンの火山との共通点・関係はリングオブファイア?

2020年1月12日の夜、南米エクアドル領のガラパゴス諸島の無人島であるフェルナンディナ島で噴火が発生しました。

 

噴火したクランブレ火山からは、溶岩も流れ出しているとのこと。

 

ガラパゴス諸島は、独自の生態系を維持する生物が数多く棲息してることから影響も気になるところです。

 

1月9日にメキシコのポポカテペトル山、1月11日に鹿児島県の口永良部島、1月12日にフィリピンのルソン島タール火山でも噴火が発生していますが、これらとの関係はあるのでしょうか?



ガラパゴス諸島が噴火で溶岩も確認!

ガラパゴス諸島フェルナンディナ島・クランブレ火山の噴火は、12日夜に発生したという情報が発表されています。

 

クランブレ火山は標高1,467メートルで、ガラパゴス諸島の中では比較的に新しい島とのこと。

 

事前にはマグニチュード4.7の地震も発生し、余震も29回あったなかでの噴火だったといいます。

 

溶岩が流れ出ているとの情報もあり、生態系への影響が心配されています。

 

ガラパゴス諸島は火山活動によって形成されてきた歴史があり、123もの島に名前が付いています。

 

19の主な島と小さな島で構成され、フェルナンディナ島は最も火山活動が活発な島とされていたのです。

 

島にはほとんど植物が生えず表面はほとんどが岩となっていて、過去にも1825年、1968年、1988年、1995年、2009年と度々噴火が起きています。

ガラパゴス諸島は独自の生態系

ガラパゴス諸島といえば、独自の生態系をもつ生物が多く棲息していることで有名ですよね。

 

フェルナンディナ島では、ウミイグアナやガラパゴスリクイグアナ、ヨウガントカゲ類などが分布しています。

動物
・ウミイグアナ
・ガラパゴスリクイグアナ
・ヨウガントカゲ類
・ガラパゴスコバネウ
・ガラパゴスペンギン
・カッショクペリカン
・ガラパゴスマネシツグミ
・ガラパゴスアシカ
・ガラパゴスオットセイ
・ガラパゴスコメネズミ
・フェルナンディナゾウガメ
植物
・ヨウガンサボテン
・マングローブ

などが島に棲息しています。

 

これらの生物が溶岩や火山灰などによって影響を受けてしまうことが心配され、今後の調査が待たれます。

 

小笠原諸島を「東洋のガラパゴス」などと言われるのは、ガラパゴス諸島のように他から動物が入り込みにくく特異な生態系をもっているからなんですよね。

 

さらに、スマホに対してかつての携帯電話を「ガラケー(ガラパゴス携帯)」なんて呼ばれますが、これも携帯電話の世界基準を無視していた日本独自の携帯だったことから名付けられているんですよ。



フィリピン・メキシコの火山との関係は?

冒頭でもお伝えしていますが、ガラパゴスでの噴火の直近で3つの噴火が確認されています。

 

メキシコ・ポポカテペトル山(1月9日噴火)

鹿児島県・口永良部島(1月11日噴火)

フィリピン・ルソン島タール火山(1月12日噴火)

 

そして、ガラパゴス諸島での噴火。

 

これらの噴火には、何か関連性があるのか気になりますよね。

 

もちろん調査によって今後解明されるとは思いますが、実に興味深い共通点があるんですよね。

 

それは、いずれも「環太平洋火山帯」に位置していることです。

 

環太平洋火山帯とはリングオブファイアとも呼ばれ、太平洋をぐるりと囲むように取り巻く火山帯のことで、世界の活火山の約6割もあるといいます。

 

しかし、以下の記事の中で東京大学の地震研究所・青木陽介助教は、何かおかしなことが起きているという感じではないと話しています。

 

 

火山は、それぞれ活発な時期と活発ではない時期を繰り返すので、単純に今は活発な時期が重なっているとうことのようですね。

 

また、大規模な自然災害が起きる前触れというものではないと専門家は話しています。

 

東北大学の災害科学国際研究所・遠田晋次教授は、予知や前触れだと言えるほど地球科学は発達していないと語っています。

 

ということで、環太平洋火山帯という共通点はありますが、たまたま時期が重なっているだけのようですね。

まとめ

2020年1月12日の夜、ガラパゴス諸島フェルナンディナ島・クランブレ火山で噴火が発生しました。

 

溶岩が流れ出しているという情報もあり、生態系への影響が懸念されます。

 

また、近頃起こっている世界の噴火との関係は、環太平洋火山帯(リングオブファイア)という共通点はあるものの、それぞれが活動し偶然に時期が重なったということが有力となっています。

 

とはいえ、いつ起きるかという予測ができないだけに、日本でも注意が必要なことには変わりありませんね。



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