2020年1月9日早朝、メキシコにある「ポポカテペトル山」で激しい噴煙が確認されました。
噴煙は上空3,000メートルにまで達し、警戒レベルは避難命令の1段階前「イエロー・フェーズ3」となっています。
火口から半径12キロメートル以内の範囲を立入禁止とし、避難を勧告するという意味を持ちます。
2019年にも数回にわたって噴火を起こし、警戒を強めていた中での噴煙となりましたが、噴火の瞬間を捉えた映像にも注目です。
メキシコ富士・ポポカテペトル山が大爆発!噴火の瞬間の映像も
Officials in Mexico issued an alert for the area around San Nicolás de los Ranchos and urged people to stay away after reports of tremors and explosions of ash and debris at the Popocatépetl volcano. https://t.co/phXrLxrxT8 pic.twitter.com/VXe7JKmRRZ
— ABC News (@ABC) January 10, 2020
日系人からは、「メキシコ富士」とも呼ばれているポポカテペトル山。
メキシコの首都であるメキシコシティから南東に70キロメートルほどに位置し、国内ではオリサバ山(5,760m)に次いで2番目に高い5,426メートルの山となっています。
2019年6月3日に噴火した際は、噴煙が上空1万1,300メートルもの高さにまで達しました。
これまで何度も噴火している山ですが、2019年7月24日8時35分には噴煙は1,200メートルとなっています。
【映像】24日に発生した、メキシコ・ポポカテペトル山噴火の瞬間 pic.twitter.com/VGgC62tudl
— ロイター (@ReutersJapan) July 29, 2019
8月13日~14日未明にも7回の噴火が発生し、そのうち2回は大きな爆発となっています。
噴煙は2,000メートルとなり、山から25キロメートル離れた地域まで火山灰が届いたとも言われています。
↓は2019年3月末に起きた噴火の様子です。
🌋Moments of the #Popocatepetl volcano eruption in #Mexico…
▪️The "Popocatepetl" volcano in Mexico has erupted, spewing smoke and ash into the air pic.twitter.com/RgTYn479WS
— EHA News (@eha_news) March 27, 2019
赤い溶岩も確認でき、今後の火山活動にも注目が集まります。
UFOの目撃情報も
ポポカテペトル山の「ポポカテペトル」とは、ナワトル語で「煙を吐く山」という意味で、昔から噴火が多かった山だということがうかがえます。
現在はメキシコに150万人いるとされてるナワ族のなかで話されているのがナワトル語。
きれいな円錐形の形をしていることから、日系人には「メキシコ富士」と呼ばれ親しまれています。
また、UFOが現れる地域としても有名で、多数の目撃情報があるといいます。
観測の固定カメラに、何度も映っているので何かが山の付近を飛んでいるのは明らかなのですが、別の動画には噴火口に入っていっているように見えるものもあるんですよね・・・謎すぎです。
#UFO Aeronaves? OVNI? Objetos sobre o Vulcão #Popocatepetl, no #Mexico, hoje 22 de julho às 05:07 CDT. "Difícil dizer realmente … Pensei que a aeronave tivesse luzes piscando?"
Vídeo e Informações: Volcano Timelapse#volcano #ufosighting #Noticias pic.twitter.com/IDrULJdYzX— Universo News1👽 (@UniversoNews1) July 23, 2020
山には修道院があり、「ポポカテペトル山腹の16世紀初頭の修道院群」として1994年に世界遺産に登録されています。
神聖な場所ということもあり、もしかしたらUFOと何か関係があるのかもしれませんね・・・。
近年のメキシコ富士・ポポカテペトル山の噴火
ポポカテペトル山は、16世紀に噴火が確認されていますが、1993年以降は数年おきに爆発を繰り返しています。
2012年4月16日の噴火を受けて、噴火警戒レベルを7段階中5に引き上げ警戒を強めています。
さらに同年4月19日の噴火では溶岩が流れ、2万8,000人に避難勧告、6万8,000人以上に影響が出たとされています。
2016年1月24日と25日に起きた噴火では火山灰が降り積もってしまい、プエブラ国際空港が数時間閉鎖される事態となりました。
2007年
・12月1日
水蒸気爆発を起こす
火山灰を含んだ水蒸気は、上空3,000メートルに達した
2012年
・4月13日
溶岩ドームが作られる
・4月16日
噴火が起き、噴火警戒レベルが5に引き上げられる
・4月19日
噴火が起き、溶岩が流れる
2万8,000人に避難勧告を行う
・4月20日
ガスと溶岩が、火口から1キロメートルの地点まで到達した
・10月27日
噴火が起き、24時間で70回もの小中規模噴火が観測された
2013年
・5月14日
噴火が起きる。
・7月4日
噴火が起き、航空便が欠航
周辺では火山による地震も確認
2016年
・1月24日・25日
4回の噴火が起き、25日に火山灰撤去のためプエブラ国際空港が閉鎖
2017年
・3月11日に噴火
2019年
・6月3日
噴火が起き、噴煙は上空1万1,300メートルに達した
・7月24日
噴火が起き、噴煙は1,200メートルに達した
・8月13日~14日
7回の噴火が発生し、そのうち2回は大きな爆発となった。
噴煙は2,000メートル、山から25キロメートル離れた地域に火山灰が届いた
2020年
・1月9日
噴火が起き、噴煙は上空3,000メートルに達した
まとめ
1993年に以降、噴火が続いているメキシコのポポカテペトル山で、2020年1月9日にも噴火が発生。
メキシコ富士とも呼ばれる山ですが、火山灰を撒き散らす姿は鹿児島の桜島を思い起こさせますよね。
とはいえ、5,000メートル級の山は日本ありませんし、本格的に爆発したらどこまでの被害をもたらしてしまうのか想像が付きません。
火山活動が活発となっている世界の山は、日本でも起こりうる事態への教訓として注目をしていきたいものです。