地球温暖化の主な原因と言われている温室効果ガス。
世界的な問題として長年課題となっているのが、大気中への温室効果ガスの排出量削減なんですよね。
2019年には、環境活動家のグレタさんが注目されましたが、日本ではあまり長い時間を取って報道されていないのが現状でしょうか。
ここでは、温室効果ガスの一部となっている「牛のゲップ」についてお伝えしていきます。
地球温暖化・牛のゲップが温室効果ガスって知ってた?
出典:気象庁 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/chishiki_ondanka/p03.html
温室効果ガスは、地球温暖化の原因となる物質の総称になります。
18世紀半ば~19世紀にかけて起こった産業革命以降、大量に排出されてきましたもの。
排出量を抑え、なんとか産業革命より前に近い大気の環境を取り戻そうとしているんですよね。
産業革命から世界の平均気温は1度ほど上昇、気異常気象や生態系などへの影響が懸念され早急な対策が必要となってきているのです。
詳しくはこちらでお伝えしています↓
本題の「牛のゲップ」には、温室効果ガスの一つであるメタンが含まれています。
以下の図を見ても分かるように、一番多いのは圧倒的に二酸化炭素です。
しかし、メタンは二酸化炭素の28倍もの熱を吸収すると言われているのです。
本来、熱は地球外に出て行こうとしますが、温室効果ガスが熱を吸収し、再び熱を放射する性質があります。
そのため、多くの熱を取り込んだまま大気を漂っていると、地球の気温は上がってしまうことになるんです。
人為起源の温室効果ガスの総排出量に占めるガスの種類別の割合
(2010年の二酸化炭素換算量での数値: IPCC第5次評価報告書より作図)
出典:気象庁 https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/chishiki_ondanka/p04.html
・二酸化炭素(化石燃料由来):65.2%
・二酸化炭素(森林減少・土地利用など):10.8%
・メタン:15.8%
・一酸化二窒素:6.2%
・フロン類:2.0%
メタンを水・二酸化炭素に変える技術開発
イギリスのハートフォドシャーという地域の酪農場では、メタンを水と二酸化炭素に変化させる装置を開発したといいます。
牛にマスクのような装置を装着し、ゲップによるメタンの排出を減らそうというもの。
実際には、排出されているメタンは牛のゲップだけではなく、池や沼、湿地などで植物が分解される際など様々な出所があります。
開発者は、効率的な解決策になり得るとしています。
また、エサの開発によってメタンを抑えられるなど、様々な研究・開発が行われています。
牛のゲップ豚の6倍!
牛の胃には膨大な数の微生物が存在し、メタン細菌と呼ばれる菌が水素を分解しメタンが生成される。
↓の記事で、参考としている国連食糧農業機関のデータによると、牛のゲップは豚や鶏のゲップの6倍となっています。
イギリスのケンブリッジ大学では、学食で牛肉と羊肉を出すのをやめたという。
年間で500トンの削減に成功したといいます。
しかし、もちろん黙ってはいられないのが酪農家(牧場経営者)。
原因は家畜ではなく人間(車、飛行機)なのではないかと反論。
牛肉を出すのをやめる運動は、国内で広がっていっているとのこと。
まとめ
牛のゲップは、温室効果ガスの一つであるメタンを多く含んでいるということで、多くの専門家が研究・開発をしています。
しかし、牛肉を一切食べないというのはちょっと違う気がするんですけどね・・・。
ちなみに、日本で地球温暖化やプラゴミ問題の対策としては、2020年7月からレジ袋有料化・・・。