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2020年1月30日(木)15時頃、北海道占冠(しむかっぷ)村にあるトマムスキー場で雪崩が発生し、フランス人8人グループが巻き込まれた。
そのうち1人が心肺停止・意識不明の重体となっています。
トマムは外国人にも人気スポットで、壮大な雲海が見られる「雲海テラス」が有名な観光地となっています。
北海道トマムスキー場で雪崩が発生!フランス人8人が巻き込まれ1人が意識不明の重体
トマムスキー場で発生した雪崩は、立入禁止となっているバックカントリーで起こった。
フランス人グループは8人のうち、38歳の男性が1人心肺停止の重体に。
男性は他のメンバーに助け出されたものの、二次災害を避けるため救助が来られず7人は自力で下山。
1人は現場に残され、翌日に発見された。
雪崩が起きたのは、山頂から500メートル南に進んだ場所での急斜面だったという。
スキー場のスタッフから警察に雪崩があったことが通報され発覚。
幅3メートル、長さ50メートル、深さ30センチメートルの規模だったとのこと。
まだ、他に巻き込まれた人がいないか確認中としています。
滑走中止に侵入する外国人
たまたま前日の夕方のニュースで、スキー場の滑走禁止コースに外国人スキーヤーの多くが侵入して困っているという内容を放送していました。
番組で特集していたのはトマムではなく、長野県の白馬スキー場でしたが・・・。
スキー場を巡回しパトロールや救助をしているスタッフが、追いかけていって「ストップ!」といってもスルー。
「ソーリー、ソーリー」というものの、そのまま滑っていってしまう。
さらに追いかけていって強い口調で「ストップ!!」と言ってやっと止まりますが、立入禁止とは知らなかったと。
コース外はパウダースノーを滑れるので分からない気もしませんが、禁止していることには理由があるので、絶対にコースは守りましょう。
側溝があり、上に乗ると陥没して怪我しやすい場所
ガケに滑落しやすい場所
雪崩の可能性がある場所
番組では、日本人の家族も侵入しているシーンが映り、子供がガケに転落。
怪我がなく無事でしたが、ルールを無視してレスキューにお世話になるっていうね・・・父親の情けなさといったらダサすぎて何も言えません。
今回のケースでも、雪崩の可能性があるから立入禁止になっていたのでしょうし・・・何とも残念なマナー違反による事故となってしまった。
雪崩に遭った時の行動
雪崩に遭遇した場合には、以下の行動が推奨されています。
・雪崩を避けるように横に逃げる
・周りに声を出して知らせる
・荷物を捨てる
・泳ぐようにしてできるだけ浮上する
・埋もれた場合は、雪崩が止まる前に雪の中で窒息しないように口の前に空間を作る
・誰かが近くを通りかかった場合は、声を出して助けを呼ぶ
しかし、とっさにできるものは少なく、実際には難しい。
小さいものであれば有効になりますが、大きなものに巻き込まれたら助けてもらうしかないのが実情です。
まずは、雪崩に遭わないことが重要ですが、前兆を見分けるのもポイントとなります。
雪崩についての前兆の見分け方はこちらの記事を参考にしてみてください。
スキー場での危険についてはこちら↓
まとめ
2020年1月30日(木)15時頃、北海道占冠(しむかっぷ)村にあるトマムスキー場で雪崩が発生し、フランス人1人が意識不明の重体で現場に取り残された。
滑走禁止のバックカントリーで雪崩に遭遇したということで、スキーヤーのマナーも問われる事故となってしまった。
スキーやスノーボードは、冬のレジャーとして楽しいものですし、マナーやルールを守って事故に注意しながら滑りましょう。