【最高気温ランキング日本版】1位の41.1度ってどこ?熊谷・岐阜は何位?

【最高気温ランキング日本版】1位の41.1度ってどこ?熊谷・岐阜は何位?

夏になれば毎年のように最高気温を巡ってニュースが飛び交いますよね。

 

埼玉県の熊谷市は必ず温度計が映し出され、情報番組では現地からわざわざレポートされます。

 

ところで、日本における過去最高の気温って何度くらいで場所はどこなのかご存じですか?

 

やはり熊谷なんでしょうか、それとも近年記録を叩きだしてきている岐阜県なのでしょうか?



過去歴代の最高気温は何度でどこ?

過去最高の気温は、2018年7月23日に叩き出された埼玉県熊谷市41.1度です。

 

熊谷市は2000年代になって日本最高気温を次々と更新しているんですよね。

 

・2000年9月2日:39.7度(16年ぶりに9月の最高気温を更新)
・2007年8月16日:40.9度(74年ぶりに歴代の最高気温を更新)
・2011年6月24日:38.3度(20年ぶりに6月の最高気温を更新)
2018年7月23日:41.1度(5年ぶりに歴代の最高気温を更新)

 

2010年には猛暑日(35度以上)が41日、2012年には32日を記録しました。

 

なぜ熊谷がこんなに暑い市となっているのか不思議ではありませんか?

 

それは、東京都心の暖められた空気(ヒートアイランド現象)が熱風に変わり埼玉県に影響し、さらに秩父山地からの熱風(フェーン現象)も相まって、14時頃に熊谷上空で交差するからだと言われています。

 

これを「熱風の交差点」と呼びます。

 

0.1度差の41.0度で惜しくも2位になったのは、以下の3ヶ所。

・岐阜県美濃市(2018年8月8日)
・岐阜県金山町(2018年8月6日)
・高知県江川崎(四万十市)(2013年8月12日)

※気象庁のランキングを参考としていますが、同じ場所での気温は最高の数値を、同じ気温の場合には最新の日付が記載されます。

 

やはり、岐阜県も上位に来ていますが、2018年の暑さが異常だったことが分かりますね。

 

歴代の最高気温ランキング

 

順位 観測地 温度(℃) 日付
1 埼玉県 熊谷 41.1 2018年7月23日
2 高知県 江川崎 41.0 2013年8月12日
岐阜県 金山 2018年8月6日
岐阜県 美濃 2018年8月6日
5 岐阜県 多治見 40.9 2007年8月16日
6 山形県 山形 40.8 1933年7月25日
東京都 青梅 2018年7月23日
新潟県 中条 2018年8月23日
9 山梨県 甲府 40.7 2013年8月10日
10 静岡県 天竜 40.6 1994年8月4日
和歌山県 かつらぎ 1994年8月8日
新潟県 寺泊 2019年8月15日



2018年の記録が異常すぎる!

同じ温度を記録すれば、最新の日付が上書きされるので一概には言えませんが2018年が多くランクインしていることが分かります。

 

埼玉県、岐阜県に次いで新潟県も入ってきていますよね。

 

なぜ2018年はこれほどまでに暑い夏となってしまったのでしょうか。

 

2018年の猛暑に影響をもたらした原因
太平洋高気圧とチベット高気圧が日本の近くに出っ張ってきていたために安定した晴れが続いた
6月:梅雨前線が南海上に位置し、太平洋高気圧が強く日照時間が多かった
7月:台風7号や梅雨前線により西日本で記録的な大雨、その後のたい平高気圧により猛暑が続いた
8月:前半は晴れが続き、東海地方では40度を何度も記録した

 

また、2013年の8月も暑い夏だったことが分かりますよね。

 

とはいえ、目を見張るのは1933年7月25日に40.8度となった山形市ではないでしょうか。

 

盆地であるため山形市の気温が高いのは理解できますが、気温が年々上がっていると言われる近年でも記録を更新できてないのです。

 

もちろん、観測の精度の問題もあるとは思いますが、クーラーなどの冷房機器がない時代の40度越えは想像を絶する暑さだったことでしょうね。

 

まとめ

最高気温の歴代一位は、埼玉県の熊谷市の41.1となっています。

 

しかし、今後は毎年のように暑さを更新する可能性もあり、岐阜県や高知県が逆転ということも考えられます。

 

どこが1位でも構わないのですが、いずれにしても熱中症や直射日光への対策は怠らないようにしましょう。



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