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4年に一度、冬のマイナースポーツが脚光を浴び、連日にわたり報道も過熱する冬季オリンピック。
2018年は韓国の平昌(ピョンチャン)で開催され、カーリングやスピードスケートの団体パシュートなんかが話題となりましたよね。
2022年は中国・北京で開催されることが決まっていますが、雪不足に悩まされているというのです。
はたして、しっかりと雪を用意し、トラブルのないオリンピックを運営することができるのか注目したいところ。
2022年冬季オリンピックは北京に決定
2022年2月4日(月)~2月20日(水)までの17日間にわたって開催されることが決定している冬季・北京オリンピック。
2018年の前回・韓国の平昌オリンピックから2大会連続で東アジアの開催となります。
間に2020年の東京オリンピックがあるので、夏季・冬季あわせると3大会連続に。
北京では2008年にも夏季オリンピックが開催されているため14年ぶりとなりますが、同じ都市で夏冬の開催となるのは史上初。
日本でも夏に東京、冬に札幌・長野での経験がありますが、さすがに夏冬は難しいですし、巨額の資金が動くためそう簡単に何度も開催できるものではありません。
もし、夏冬で開催できるとしたらロシアのモスクワくらいでしょうけど、ソチ(2014年開催)でしたしね。
それにしても、北京では大気汚染やPM2.5などの懸念材料もあり、屋外競技には少し心配なところもあります。
また、2020年に世界的な大流行となってしまった新型コロナウイルスのような混乱が起きないように祈るばかりです。
そして、北京での開催において懸念されているのが雪不足で、本当に大丈夫なのか心配の種となっているんです。
2022年北京オリンピックの雪不足は大丈夫?
国際オリンピック委員会(IOC)は、北京にちゃんと雪が降るのか心配しているという。
冬季オリンピックでは雪を必要とする競技が多く、雪は必要不可欠。
しかし、現地の平均降雪量はなんとたったの5センチメートルしかないというのです。
人工雪でコースを作ることになるとのことですが、平昌でもあまりいい雪質ではありませんでしたよね。
ノルディック複合のクロスカントリーなどのコースでは、空からの引きの映像になったら周りはスッカスカでしたし、見栄えも良くなくなってしまうんですよね。
北京での人工雪はダムの水を使って生成する計画となるとしていますが、これはこれで問題が。
ダムの水を人工雪にあてることで、生活水が減ってしまうのではないかと指摘されています。
人工雪によって実力を発揮できない可能性もあり、選手ファーストの対策を考えてほしいものです。
オリンピック開催は、世界からの注目度は計り知れないとはいえ、マイナス面ばかりが目立たないことを期待したい。
2022年冬季オリンピックはなぜ中で国開催されるのか?
では、なぜ北京での開催となったのでしょうか?
2015年7月31日、マレーシア・クアラルンプールで行われた開催地の投票にて決定。
カザフスタンのアルマトイとの最終対決では、北京44票、アルマトイ40票という微差で決定。
2013年の申請期限の時点では他にも以下の都市が立候補していました。
ウクライナ・リヴィウ
ノルウェー・オスロ
スウェーデン・ストックホルム
オスロ以外の3都市は辞退し、北京、アルマトイ、オスロの3都市が一次選考を通過しています。
実は、この中では1962年の開催実績が評価されたオスロが一番の評価を得ていたのですが、2014年に突然辞退してしまっているんです。
オスロでは否定的な世論が多く半数を超えることに。
さらに、政府からの支援が期待できないという判断となり辞退せざるを得なかったのです。
つまり、中国・北京の他には1都市しか競争相手がなく、二択で何とか勝ち取ったというこということなのです。
実はIOCも、オスロに期待していたという発言が出ていたといいます。
オリンピックを開催するためには莫大な費用がかかるため、立候補する都市が減ってきていて、メリットが少なくなってきたという印象なんですよね。
そのうち、どこもやりたくない状況や数カ所だけでまわすという時代が来るのでは!?
まとめ
2022年2月4日(月)~2月20日(水)に開催される北京オリンピックでは、雪不足をダムの水を使って人工雪を作ることで乗り越えようと計画しています。
しかし、ダムの水が減ることで生活水が足りなくなるという可能性もあるとしています。
人工雪の質によってパフォーマンスが変わってくるので気になるところですが、選手たちにはPM2.5にも注意してもらいたい。