世界中で異常な大地の地震シグナルが観測され、異常なうなり声を上げているといいます。
2018年5~6月にかけて観測されたもので、11月には20分も続いたとされています。
これは、新しい海底火山が作られている段階に発生したものだという研究結果が、科学誌のネイチャー・ジオサイエンスに発表となりました。
知らず知らずのうちに世界ではそんな大規模なことが起こっていたとは・・・火山誕生の瞬間に立ち会えるかもしれないという奇跡に今後も注目が集まります。
世界で大地がうなり声を上げている?
2018年5~6月に観測された地震は、7,000回以上となっています。
その中で一番の揺れを記録したのは、5月に起きたマグニチュード5.9のものでした。
20~30分という長い時間で続いたシグナルは407回も検出されています。
VLPというこのシグナルは、低い周波音となっているといいます。
異常な地震を調査して見つけ出した場所は、インド洋にあるマヨット島。
アフリカ大陸とマダガスカルの間に位置するコモロ諸島に位置する島となっています。
地震とシグナルは、マヨット島から東に35キロメートルほどの海底で発生。
このあたりの火山は活動する気配はないものの、研究チームはマグマ活動が活発になっていると予測されています。
しかし、観測地点がないため陸地からのみの観測に留まっています。
マヨット島付近で新しい海底火山が誕生?
島の海抜が約18センチメートル低くなっていたことが分かり、地震と関連していると考えられています。
地下29キロメートルほどの地点にあるマントルにあるマグマが海底から噴出。
新しい海底火山が作られ始め、2019年5月には火山が形成されたことを裏付ける海洋の活動が観測されています。
研究チームでは、マヨット島の海底でマグマだまりが崩壊したと考えているとのこと。
しかし、不思議なことにマヨット島の住人26万人のうち、この事態に気づいた人はほとんどいなかったといいます。
海底が3キロメートルの深さのため気づかなかったと指摘されていますが、今後はさらに強い地震が起きる可能性もあり注意が必要となっています。
コモロ諸島・マヨット島
コモロ諸島は以下の4つの火山島で作られています。
・アンジュアン島
・モヘリ島
・マヨット島
マヨット島で最後に噴火したのは4,000年ほど前のこと。
1975年にコモロがフランスから独立する際、マヨット島だけがフランス支配を継続。
1974年に行われた住民投票により決定する運びとなりましたが、独立に反対する人が多かったことから唯一フランスに取り残されました。
1976年に、再び住民投票を行うもののフランス残留となっています。
フランスの不正があるという疑いがあり、国連総会はコモロへの帰属を決議しました。
しかし、フランスが決定に従わず、結局2011年からフランス海外県という立場に落ち着いています。
コモロは、併合を求めていますが未だに実現にいたっていません。
まとめ
コモロ諸島のマヨット島付近で、海底火山が新しく誕生。
異常なシグナルと地震などのうなり声を調査し、研究チームがたどり着きました。
今後、マヨット島での大規模な地震も懸念されていることもあり、今後の動向に注目です。
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