2020年1月9日、早くも2020年の桜の開花予想が発表されました。
2月13日(木)に第2回桜の開花予報が発表されました。
冬の真っ只中ですが、桜の情報とあって、ついついウキウキしてしまうなんて人もいるのではないでしょうか。
ところで、桜前線とは何なのか、日本の北と南ではどれくらい変わってくるかご存じでしょうか?
2020年の開花予想とともにお伝えしていきますので、少しでも暖かい気分になってもらえたら幸いです。
2020年の開花予想が発表された!
2020年1月9日に、日本気象株式会社が桜の開花予想が発表されました。
2月13日(木)に第2回桜の開花予報を発表。
春先には高温になるとのことで、その影響により全国的に早まる予想となっています。
東京や高知で3月19日から開花となり、平年よりは7日早くなるといいます。
気になる満開は3月の27日頃になるとされ、他の地域でも平年かそれよりも早いと予想されています。
【第二回桜開花予想発表】
今年のソメイヨシノの開花は、暖冬の影響でつぼみの休眠打破が遅れている九州南部を除き全国的に例年並みで、2019年と比べてもほぼ同時期となる見込みです。
開花のトップは東京・高知・福岡で3月20日の予想です。https://t.co/BBspTZj0ii pic.twitter.com/K7350p0xUz— ウェザーニュース (@wni_jp) February 13, 2020
札幌:4月24日頃
仙台:4月4日頃
東京:3月20日頃
名古屋:3月21日頃
大阪:3月25日頃
福岡:3月20日頃
那覇:1月6日 ※すでに開花
気象庁による2019年の開花日
稚内:5月14日
札幌:5月3日
仙台:4月11日
東京:3月26日
名古屋:3月26日
大阪:3月28日
福岡:3月23日
那覇:1月18日
気象庁による2018年の開花日
稚内:5月7日
札幌:4月24日
仙台:4月5日
東京:3月21日
名古屋:3月22日
大阪:3月27日
福岡:3月21日
那覇:1月10日
気象庁による2017年の開花日
稚内:5月12日
札幌:4月26日
仙台:3月30日
東京:3月17日
名古屋:3月19日
大阪:3月20日
福岡:3月19日
那覇:1月10日
もし、急激な寒波がやってきて寒い冬が長く続けば、その時にはまた状況が変わってくるかもしれません。
夏も冬も、近年はどんな気象となるのか読めなくなっているので、動向を見守っておきたいところ。
見頃が週末であれば楽しめますが、平日ど真ん中だったり春の嵐で散ってしまったり、そのあたりも毎年悩みどころですよね。
桜前線って何?
桜前線とは、ソメイヨシノを主な基準として全国各地の桜の開花予想日を結んでいった線のこと。
ただし、正確には桜前線という単語はもともと存在せず、1967年頃からメディアによって作られたとされているんですよね。
正式名称はさくらの開花予想の等期日線図といい、気象庁発表のさくらの開花予想の中に記されていた線のことなのです。
2010年以降は気象庁ではなく民間業者が予想を行っています。
・ウェザーマップ
・日本気象協会
・ライフビジネスウェザー
・日本気象株式会社
この5社が発表している情報をわたしたちは目にしているんです。
気象庁が出していた開花日は全68ヶ所の標本木を対象に、平均気温や過去のデータからコンピューターで計算して出していました。
それよりも前はつぼみを取り出して重さを量るなどして各気象台が独自に調査。
現在は600以上の花見の名所などを観測し、ウェザーニューズではさくらプロジェクトを作り参加する全国のメンバーからの情報も参考にしています。
ITの進化によって簡単に大勢の人と繋がることができ、多くの情報が行き交う時代になりましたよね。
従来の方法に加え、独自の照査方法をプラスすることでより詳細で確かな予想が可能になったのでした。
ちなみに開花日の定義とは、対象の木に1輪以上の花が咲いたら開花日となっているようですよ。
桜前線は北と南で違いはどれくらい?
桜前線は基本的に南から北に移動するので、北海道と沖縄では大きな差が出てきますよね。
日本一早いと言われているのは沖縄の八重カビン桜や今帰仁城跡、名護中央公園。
反対に遅いのが北海道の清法寺の千島桜、稚内公園のようです。
稚内:5月14日
札幌:5月3日
仙台:4月10日
東京:3月25日
名古屋:3月26日
大阪:3月28日
福岡:3月23日
那覇:1月19日
※北海道はエゾヤマザクラ・チシマザクラ、沖縄はカンヒザクラ
こうやって見てみると、見事に南から北上して行っているのが分かりますね。
北海道と沖縄では約4ヶ月もの開きがあり、地域によって花見の時期は大幅にずれ込むことになります。
桜前線は20km/1日とされているので、時間なる方は南からスタートして最北端までお花見行脚してみてはいかがですか?
なんだか桜のスピードを聞くと、新海誠監督の「秒速5センチメートル」を思い出しちゃいますが、花びらの落ちるスピードは5cm/秒なんですって。
例外として標高の高い長野(開花日平年4/13)や、北陸の富山・金沢(開花日平年4/3)があるので桜前線が通るときには歪みがおきてきます。
暖冬の場合は関東が九州より早く開花することもあり、異常気象が多くなると予想される将来的にはどんどんややこしい線になってくるのではないでしょうか。
まとめ
桜前線や開花・満開予想は2010年から民間5社によって情報が提供されています。
毎年、桜の開花予報が発表されれば春の訪れを感じさせてくれますし、日本に四季があって本当によかったなと実感できますよね。
とはいえ、2020年の桜の季節は、例の「桜の会」が開かれないことで話題になりそうですが・・・。