2020年の冬はき、近年希に見る暖冬で北国では雪のイベントやスキー場は危機的状況になっているところも出てきています。
暖冬は、家庭にも直接的な影響をもたらし、特に気になるのは野菜の価格ではないでしょうか?
2020年の冬の野菜の値段はどのような状況となっているのか、確認していきたいと思います。
暖冬で野菜の価格(値段)への影響はある?
暖冬により、2020年冬の野菜の価格は低下している傾向にあります。
これは、野菜が暖かい環境によって多く収穫できてしまうから。
消費者にとっては大変うれいしことですよね。
暖冬とはいえ、鍋には欠かせない野菜が安いのはありがたい。
2020年2月は葉物野菜がお買い得
特に、キャベツや白菜などの葉物野菜は顕著に影響が現れています。
農林水産省(2020年2月)では、東京卸売市場の平年と比べた際の「安値」「平年並」「高値」を公表しています。
・大根
・白菜
・キャベツ
・レタス
・ばれいしょ(じゃがいも)
・ニンジン
・ホウレンソウ
・ネギ
・ナス
・トマト
・ピーマン
・里芋
・タマネギ
・キュウリ
※2月下旬は平年並に戻る見込み
キュウリは、日照不足により価格が高くなっていますが、節分での恵方巻での需要が落ち着くため、2月後半は落ち着くと予想されています。
出典:農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/attach/pdf/index-69.pdf
暖冬で苦労する農家
野菜が安くてうれしい消費者に対して、生産者は苦労する冬となってしまっています。
例えば、白菜は大きく育ちすぎてしまい廃棄しなくてはならないものも出てきている。
また、大きな白菜を段ボールに詰めるためには、平年よりもより多くの資材を確保しなければなりません。
ダンボ-ルのコストと野菜の出荷とのバランスが取れず採算が取れない。
直売所で安売りしても売り切れず、自分で廃棄するという悲しい現状となってしまっているのです。
また、暖冬と雨続きの影響でいい大根が作れなかった農家は、収穫の数が減ってしまうケースも。
出荷できれば少しは元を取れますが、全国の農家が多く供給している状態なので出荷すらできない状態に。
ある白菜農家は、「豊作貧乏」と例える。
生産者のこのような苦労を肝に銘じて、安いからといって野菜をないがしろにせずありがたくいただきたい。
まとめ
2020年の暖冬は、野菜の豊作によって価格が下がり家庭にはありがたい冬となっています。
多くの人たちがうれしい状況となっている一方で、生産者の苦労は絶えない状況となっています。
野菜を多く買ってモリモリ食べることができるこの冬は、食べ残しや使い忘れなどにがないように心がけたいものです。