※イメージ
連続した光が空に浮かび上がる謎めいた現象を見たことがあるでしょうか?
UFOかとも話題となり、一部ではリアル銀河鉄道999だという声も聞かれているんです。
2020年1月29日(水)に放送された「世界の何だコレ!?ミステリー」でも取り上げられた不思議な現象。
とはいえ、番組では専門家により難なく解明されてしまったのですが、その正体はスターリンクという人工衛星とのことでした。
リアル銀河鉄道が夜空を走る!?
次の打ち上げが12月31日と発表されたけど、スターリンクトレインを初日の出に合わせたのか?🚀
#スターリンク衛星 pic.twitter.com/F8uNAowQmb— アスト (@asuto_t) December 16, 2019
このように、線状の光が連なって見えています。
↓の方は、動画を撮影していたようなので、さらに銀河鉄道の雰囲気が出ていますよね。
スターリンク衛星撮影できました👍️
銀河鉄道みたいで、感動しました✨
令和1年11月12日18:28頃撮影#スターリンク#スターリンク衛星#starlink#starlinksatellites#tokyocameraclub#PASHADELIC pic.twitter.com/HkDyJBFPmf— taku0223m (@taku0223m) November 12, 2019
銀河鉄道といえば、宇宙を鉄道で旅をする物語。
貧しい人は、機械の身体に魂を移すことができず機械化できない未来の話で、主人公・星野哲郎の母親が機械化人に亡き者にされてしまいます。
無料で機会の身体をくれる星を探す野哲郎と謎の美少女メーテルが999に乗車する・・・。
始まりはなかなかヘビーな内容ですが、光の向こうに哲郎とメーテルを思い浮かべるなんてロマンがありますよね。
ちなみに、の時代背景は西暦2221年となっているので、まだまだ200年先の話。
ドラえもんの2112年よりも後の時代となっていますが、それだけの期間があれば本当に銀河鉄道が実現している可能性も否定はできませんよね。
数十年前はタッチパネルやスマホなんて、普通の人は想像すらできていませんでしたし、今後どんな未来が待っているのか長生きして見てみたいものですがはたして・・・。
線状に連なる光の正体・スターリンクとは?
正体のスターリンク衛生は、アメリカの民間企業「スペースX」が手がけている、多数の人工衛星による衛星コンステレーション計画の開発のために打ち上げられたもの。
インターネットのアクセスサービスを提供する目的で、将来的には軍用や科学などの分野にも応用が期待されています。
2020年代に半ばくらいまでに12,000基を打ち上げる予定で、何回にも分けているため度々目撃されているのです。
打ち上げられると、目撃した人から「スターリンクトレイン」と呼ばれ、世界中で話題に。
ちなみに、一度に打ち上げられる数は60基となっています。
①2018年2月22日:2基
②2019年5月24日:60基
③2019年11月11日:60基
④2020年1月7日:60基
⑤2020年1月29日:60基
スターリンク衛星の問題
スターリンク衛星12,000基が打ち上げられ、巨大な通信衛星が完成すると空に常に200基が見えると言われています。
低軌道となる衛星は、90分で地球を一周する計算となる。
衛星に使用されている金属の部分や、太陽光パネルが太陽の光を反射し光の筋が見える可能性も。
天文の観測にも影響があるとして、日本の国立天文台や国際天文学連盟も衛星の素材を替えるようにという意見を出すほどとなっているのです。
一部では、光害という表現を使う専門家もいて、完成まで議論は続きそうな予感。
街の夜の眩しいほどの光のことを一般的には光害と呼んでいますが、宇宙からの人工物よって生み出される光に対しては予測できていなかったとされています。
太陽光を反射することで発生する光なので、実際に打ち上げてからでなければ反射角や反射率などなかなか予測できなかったわけだ。
一見、ロマンのある光の列車は、実のところ厄介な問題を抱えているというものだったのです。
まとめ
連続した光の列は、スターリンク衛星の打ち上げ後に見られる「スターリンクトレイン」なるものでした。
一度に60基を打ち上げ、将来は12,000基を目指し巨大な通信衛星網を完成させる予定。
夜空に浮かぶ銀河鉄道を目撃することがあったら、キレイだと感動した後には、天文学にとっては光害でもあるということを思い出してもらいたいものです。