【悪天候の前兆】ネコが顔を洗うと雨が降る理由は?天気と動物の行動・ことわざ「観天望気」一覧まとめ

【悪天候の前兆】ネコが顔を洗うと雨が降る理由は?天気と動物の行動・ことわざ「観天望気」一覧まとめ

毎日の日課として、天気予報を確認しているという人は多いことかと思います。

 

気象庁や民間企業による天気予報を参考にして傘を持つのか、出かける時間を早めるかどうかなどを決めますよね。

 

しかし、そのような天気予報がなかった時代から動物の行動なんかを見て天気を予測していたんです。

 

有名なものに、「ネコが顔を洗うと雨が降る」といものがありますが、その根拠はどんなものなのでしょうか?



悪天候の前兆・ネコが顔を洗うと雨が降る理由は?

動物などの行動によって天候を予測することを「観天望気」といいます。

 

ネコが顔を洗うと雨が降るという言い伝えは、古くから各地で見受けられるものとなっています。

 

明治43年に発刊された石田孫太郎著の「猫」では次のように書かれています。

「猫顔を拭ふてその手耳を越せば降雨」

「猫顔を拭ふてその手耳越さねば晴天」

 

さらに、「日本俗信辞典」によると、各地でも同じことが伝えられています。

筑前地方:猫の手水は雨
沖縄・竹富島:猫が背中から頭を撫で下ろせば長雨
岐阜:猫が口元だけ洗うときは雨

 

実は、このようなネコの行動にはちゃんとした根拠が示されているんです。

 

雨が降る前というのは湿気があるため、ネコに取り付いているノミが元気に活動し始めます。

 

すると、かゆくなるためにネコは顔を洗うように擦るのです。

 

また、ネコはヒゲに水分がついて重くなればハリが失われ復活させるために顔を擦って手入れをします。

 

ネコのヒゲは湿気を感じ取るセンサーのような役割をしているため、どうしても気になってしまうというわけなのです。

 

いわゆる「グルーミング」と呼ばれる行動で、ネコによく見られる可愛らしい行動ですよね。

他にもある天気と動物の行動・ことわざ「観天望気」一覧まとめ

ネコのグルーミングの他にも、観天望気は様々な動物の行動や現象があります。

 

ちょっとした動物の変化に注目すれば、天候の予測をつけることができるかもしれません。

 

天候の兆しを察知することは、身の安全を確保することにもつながります。

晴れの観天望気

晴れの観天望気
・クモが糸を張ると明日は天気が良い
・クモの巣に朝霧がかかっていると晴れ
・雨のとき、トンビが飛ぶのは、晴れの兆し

雨の観天望気

雨の観天望気
・鳥が木の高いところに巣を作る年は洪水あり
・山ツバメが雨中に多く出て、低く飛ぶのは長雨の兆し
・ツバメが低く飛ぶと雨が降る
・ツバメが盛んに餌(エサ)を運ぶと雨
・アマガエルが鳴くと雨が降る
・カニが(海岸の砂から)出てくると雨が降る
・朝鳩鳴けば川越すな
・ヤマバトが鳴くと雨になる
・カラスが巣に急ぐは雨
・ニワトリが朝遅く鳴くと雨、夕方遅くまで遊ぶも雨
・ハチが低く飛ぶと雷雨
・ハチが石垣に巣をかける年は長雨あり
・ミミズが地上に這い出したら大雨

雪の観天望気

雪の観天望気
・カマキリが高いところに卵を産んだ年は豪雪
・秋に赤トンボの多い年は雪が多い
・カエルが初冬に土のなかに深く冬眠すると大雪
・シカの早く鳴きやむ年は雪押し
・早秋ネズミのさわぐ年は雪多し
・クラゲが多い年は大雪あり

風の観天望気

風の観天望気
・カモメが里近く来て鳴けば荒れる
・トビが高く飛べば大風が吹く
・カラスの巣が山奥の沢の木の下に作られていれば、夏は寒くて風が強い
・スズメが群がってねぐらに帰ると風
・空高くタカが舞う時は強い風が吹く
・ハチの巣が低いところに作られると台風が多い



雲・気象現象から見る観天望気

動物の行動の他、雲や空などからも今後の天気を予測することが可能です。

 

主な現象について紹介します。

・うろこ雲(巻積雲)は天気変化の兆候
・おぼろ雲(高層雲)は雨の前ぶれ
・夏の朝曇りは晴れ
・山に笠雲がかかると雨や風
・上り雲(北に向かう雲)は雨、下り雲(南に向かう雲)は晴れ
・飛行機雲がすぐに消えると晴れ
・飛行機雲が広がると悪天の前兆
・朝虹は雨、夕虹は晴れ
・朝焼けは雨
・星が瞬くと風強し

電車の音が知覚に聞こえる時は風が立つ

電車の音が近くに聞こえる時は風が立つ

 

音は、気圧が高い方から低い方へ伝わると言われています。

 

平常時、気圧は上空よりも地上の方が高く、音は地上から上空へと伝わります。

 

しかし、低気圧が近づいてくると気圧の関係性は逆転し、音は水平方向へと響いていきます

 

風が強まってくると、風上から風下へと音が届きやすくなり、電車の音がしっかりと聞こえてくる場合は風が強く吹くといわれているんです。

 

同様に「泉や川の音がはっきり聞こえるのは雨」ということわざもあります。

 

一方で、全く逆の意味を持つことわざ「雨後、鐘の音が近く聞こえる時は晴れ」というものもあるんですよね。

 

これは、高気圧に覆われたときにも音が聞こえやすくなるためであり、どちらも間違いではありません。

まとめ

テレビやネットで天気予報を見られない環境になったとしても、自然に目を向けると天候の変化が分かることがあります。

 

近年は、イヤホンをして音楽を聴きながら行動する人が増えてきていますが、自然や雑踏の音に耳を澄ませてみるのも良いかもしれませんよ。

 

天候の異変の他に、地震の前兆「宏観異常現象」というものもあるので参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

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